はじめに
こんにちは!投資で資産を増やしたいなら、テクノロジー系のETFは注目の的ですよね。特に「QQQ」と「FANG+」は高い成長力で話題を集めています。でも、全世界株や全米株とどう違うのか、リスクはどの程度なのか、気になる方も多いはず。
今回は、これらの点をわかりやすく解説します。過去の値動きや最大ドローダウンを具体的なチャートイメージと共に確認し、あなたの投資スタイルに合うかどうかを見極めるお手伝いをします。調整時の積立投資という観点も含めて、初心者の方にもわかりやすく説明していきます!
1. QQQとFANG+って何?
まずはQQQとFANG+の基本を押さえましょう。どちらもテクノロジー中心の投資先ですが、特徴が異なります。
- QQQ(Invesco QQQ Trust):ナスダック100指数に連動するETF。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、テクノロジー中心の100社に投資します。分散投資で成長と安定のバランスを取っています。経費率は0.20%と低めで、手軽に始めたい投資家に人気です。
- FANG+(NYSE FANG+関連):メタ、アマゾン、ネットフリックス、グーグルなど、10社のテクノロジー巨人に絞った集中投資。日本では「iFreeNEXT FANG+インデックス」などの投資信託で購入可能です。ハイリスク・ハイリターンの特性があり、経費率は商品によって異なります(0.3~0.5%程度が目安)。
QQQは幅広く、FANG+は少数精鋭。どちらがあなたの投資スタイルに合うか、イメージしてみてください。
2. 値動きの推移:全世界株、全米株、QQQ、FANG+を比較
投資先選びには、過去の値動きを理解することが重要です。全世界株(オールカントリー)、全米株(S&P500)、QQQ、FANG+の過去10年のパフォーマンスを比較してみましょう(2025年3月時点、年率リターンの目安)。
- 全世界株(例: VT): 年平均7~8%。多様な国と業種に分散投資しているため安定性があります。
- 全米株(例: SPY): 年平均10~12%。アメリカ経済の成長を反映した堅実なリターンが期待できます。
- QQQ: 年平均17~18%。テクノロジー中心の高成長が魅力ですが、変動幅も大きめです。
- FANG+: 年平均20%以上(時期による)。少数銘柄への集中投資で爆発的な成長が見られますが、変動も非常に激しいです。

具体的なチャート例(10年間の成長イメージ):
2015年に10万円を投資した場合、2025年3月時点では…
- 全世界株: 約20~22万円(緩やかな上昇カーブ、変動は少なめ)
- 全米株: 約25~30万円(安定した右肩上がり、時折調整あり)
- QQQ: 約45~50万円(急上昇するものの、2022年のような下落時には一時的に30万円程度まで下落)
- FANG+: 約55~60万円(急激な上昇もあるが、2022年には25万円程度まで急落するなど波乱含み)
チャートのポイント:
- 全世界株と全米株は緩やかな上昇傾向で、安心感のある成長が特徴です。
- QQQは急な上昇と時折の大きな下落が特徴で、例えば2022年には約33%の下落を記録しました。
- FANG+はさらに極端な動きを見せ、上昇は急激である一方、下落も深刻で、2022年には57%も下落した時期がありました。
QQQとFANG+は高い成長力を持つ反面、調整時(例えば2022年の下落)には大きく下がる傾向があります。しかし、こうした時期に積立投資を行えば割安に購入でき、市場回復時に大きなリターンを得られる可能性もあります。リスクを許容できるなら、絶好の投資機会かもしれません。
3. 最大ドローダウン:どれくらい下がる可能性がある?
投資リスクを評価する上で、最大ドローダウン(最高値からの下落率)は重要な指標です。過去のデータから具体的に見てみましょう。
- 全世界株: 最大約30~35%(2008年金融危機)。分散投資の効果で下落幅は比較的抑えられています。
- 全米株: 約50%(2008年)。アメリカ市場の下落時には価値が半減する可能性もあります。
- QQQ: 約83%(2000年ITバブル崩壊)。近年では2022年に約33%の下落。テクノロジーセクターへの依存度が高く、変動リスクがあります。
- FANG+: 約57%(2022年)。10社のみに集中しているため、一社の業績悪化が全体に大きく影響します。

具体的なチャート例(2022年の下落イメージ): 2022年初頭を100とした場合…
- 全世界株: 約75まで下落(25%減)、その後緩やかに回復。
- 全米株: 約70まで下落(30%減)、半年程度で回復基調に転じる。
- QQQ: 約67まで下落(33%減)、波を描きながら回復。
- FANG+: 約43まで下落(57%減)、底値で長期停滞した後に急上昇。
率直に言って、QQQやFANG+は調整時に大きく下落することがあり、リスク許容度の低い投資家にはあまり適さない場合もあります。しかし、長期的な視点で下落時に着実に積立投資を続けるなら、このリスクをチャンスに変えられる可能性があります。安定性を重視するなら、全世界株や全米株の方が安心感があるでしょう。
4. 日本でどうやって投資する?
QQQやFANG+に興味が湧いたら、日本での投資方法も確認しておきましょう。
- QQQ: 楽天証券やSBI証券などで直接購入可能です。「楽天・ナスダック100インデックス・ファンド」のように、QQQをベースにした投資信託も便利な選択肢です。
- FANG+: 日本では直接ETFの選択肢は限られますが、「大和アセットのiFreeNEXT FANG+インデックス」が人気です。オンライン証券で簡単に購入できます。
どちらも少額から積立投資ができるため、気軽に始められるのが魅力です。
5. どの投資信託を選ぶ?リスクとリターンのバランス
QQQとFANG+、どちらがあなたに合うかは投資スタイルによって異なります。
- 安定重視ならQQQ: 100社に分散されており、テクノロジーセクター全体の成長に乗れます。
- 高成長狙いならFANG+: 10社の有力企業に集中投資し、より大きなリターンを目指します。
- リスク回避型なら全世界株や全米株: 値動きが穏やかで安心感があります。
調整時の下落は懸念材料ですが、それを積立投資のチャンスと捉えるなら、QQQやFANG+も魅力的な選択肢となります。自分のリスク許容度と相談して決めることが大切です。
おわりに
QQQとFANG+の特徴、値動き、ドローダウンまで、具体的なチャートイメージを交えて紹介しました。全世界株や全米株と比較すると成長力は高いものの、リスクも大きいことがわかります。特に調整局面での下落は避けられないため、積立投資のタイミングが重要になります。
あなたはどの投資先に興味を持たれましたか?投資の第一歩を踏み出してみましょう!
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